twiitter

独り言

スティーブ・ジョブス:AppleCEO

2005年スタンフォード大学卒業式式辞

>http://www.youtube.com/watch?v=OaMT8fZpEXA

 

1)点を繋げること

大学を中退した私は必修の授業に出る必要がなくなったので、

私の興味をひく授業に潜り込むようになりました。

中退して私が興味を持ったものは後に非常に価値のあるものとなりました。

ひとつの例を上げましょう。

当時のリード大学にはカリグラフィ(西洋書道)の授業がありました。

学内のポスターやラベルは全て美しい手描きの字でデザインされていました。

私は中退しており必修の授業に出る必要がなかったので、

カリグラフィの授業を取って美しい字の書き方を学ぶことにしました。

そんなことも私の人生の役に立つとは思っていませんでしたが、

しかし10年後最初のMacintoshを作る時になってそれが蘇ったのです。

そのノウハウを活かしMacは世界で初めて美しい活字を扱えるパソコンになりました。

大学でカリグラフィの授業に巡りあってなければ、

Macは沢山のフォントや美しい字間調整を搭載することはなかったでしょう。

もちろんその出来事の繋がりを予想はしていませんでした。

点と点の繋がりは予測できません。後で振り返って点の繋がりに気付くのです。

今やっていることが何処かに繋がると信じて下さい。

その点が何処かに繋がると信じていれば他の人と違う道を歩いていても

自信を持って歩き通せるからです。それが人生に違いをもたらします。

 

2)愛と喪失

私は20歳の時両親のガレージで友人とApple社を始めました。

最初のMacintoshを創立9年後に発売し、 次の年に30歳なり、そこで私はクビになりました。

自分が始めた会社をクビになったんですよ!?

人生の焦点だったものが消え、絶望しました。はじめの数カ月は途方に暮れました。

しかし、徐々にあることに気が付きました。自分の仕事をまだ好きだったのです。

だから再出発することにしました。

その時は分かりませんでしたがAppleからの追放は人生で最良の出来事でした。

5年間のうちにNeXT社とPixar社を立ち上げ、そして後に妻となる素晴らしい女性に出会いました。

Pixar社は世界初のCGアニメである「Toy Story」で成功し、世界最高のアニメスタジオとなりました。

とても苦い薬でしたが、私には必要だったんでしょうね。

時にはレンガで殴られたような苦しみに遭うことがありますが、自分を見失わないで下さい。

あなたも愛せるものを見つけましょう。仕事にも恋愛にも言えることです。

仕事は人生の重要な位置を占めます。それに満足したければ、自分の仕事が最高だと思うことです。

そして最高の仕事をするにはその仕事を愛しましょう。

まだ見つかっていないなら、探し続けましょう。容易に落ち着かないで下さい。

その時はピンと来るものです。貴方のハートは分かっています。

そして良き人間関係のように、長く付き合うほど心地良くなります。

だから探し続けましょう。落ち着くことなく。

 

3)死について

私は17歳の時にこんな言葉に出会いました。

「毎日を人生最後の日だと思って生きよう。いつか本当にそうなる日が来る。」

私は毎朝鏡の中自分に問いかけています。

「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」

その答えが何日も「No」のままなら何かを変える必要があると気づきます。

「すぐ死ぬ」という覚悟があれば人生で重要な決断をする時に大きな自信となります。

なぜなら、ほぼ全てのものは周囲の期待、ブライド、失敗や恥をかくことへの恐怖などで、

そういったものは死に直面すると消え去るからです。

そこに残るのは本当に必要な物だけです。

死を覚悟して生きていれば、「何かを失う気がする」という心配をせずに済みます。

貴方は初めから裸なんです。素直に自分の心に従えば良いんですよ。

以前私は、膵臓がんで3ヶ月から6ヶ月の余命だと宣告を受けました。

奇跡的に手術は成功しておかげで今は元気です。 これが私の最も死に近づいた経験です。

それを通じて、死がただの概念だった頃より、確信を持って言えることがあります。

「誰も死にたくはない」「天国に行きたい人でもそのために死のうとはしない」

「しかし、死は全ての人の終着点であり誰も逃れたことはないし、今後もそうあるべきだ。」

「なぜなら死は生命の最大の発明なのだから」

「死は古き者を消し去り、新しき者への道を作る」

ここでの「新しき者」は君たちです。

しかしそう遠くないうちに君たちも「古き者」となり消えてゆきます。 紛れも無い事実です。

貴方の時間は限られています。無駄に他人の人生を生きないこと。 ドグマに囚われないで下さい。

それは他人の考え方に付き合った結果にすぎません。

他人の雑音で心の声がかき消されないようにして下さい。

そして最も大事なのは、自分の直感に従う勇気を持つことです。

直感とは、貴方の本当に求めることを分かっているものです。それ以外は2の次です。

 

私が若い頃「全地球カタログ」という素晴らしい本がありました。

理想主義的で素晴らしいツールや偉大な信念に溢れていました。1970年中盤に最終巻を出しました。

その最終巻の裏表紙には早朝の田舎道の写真がありました。

その下にはこんな言葉がありました。

「Stay hungry.Stay foolish.」(ハングリーであれ。バカであれ。)

それが彼らの別れの言葉でした。私も常々そうありたいと思っています。

そして今、新たな人生を踏み出す君達にもそう願っています。

「Stay hungry.Stay foolish.」

ーーー

 

深すぎる。。。正に偉人。