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独り言

正岡子規

子規は江戸末期、四国松山に武士の子供として生まれます。

幼い頃から「武士道における覚悟とは何か」を 自問自答していた子規はある時、

それは 「いついかなる時でも平気で死ねることだ」と、

自分の中で一つの結論を得ます。

 

その後、若くして脊椎カリエスに罹り、 彼は三十代半ばで亡くなってしまうのですが、

この病気は物凄く激痛を伴うもので、 何度も自殺を覚悟したといいます。

その苦しみの病床の中で彼は悟ったんですね。自分は間違っていた。

本当の武士道における覚悟とは、 痛くても苦しくても生かされている

いまという一瞬を平生と生き切ることだって。

だから彼は、どんどん激しさを増していく病床にあって、

死の瞬間まで文筆活動を止めず、自分らしく輝き続けた。

 

そんな天命に運ばれていく生き方を 過去の日本人はしてきたんじゃないか。

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人生50年と言われていた時代があった。

今では男女共の平均寿命では80歳以上か。

医学の進歩や食生活の進歩など要因はいろいろあるのでしょう。

 

でも、人生50を過ぎたら考えましょう。この世に「生かされている今という一瞬を」

生き様、死に様。

日本人として「覚悟」を持っていたい。「卑(いや)しくない」生き方(人生)を目指して。