債務危機、次は中国と警鐘:中国国内の専門家
中国海南省のボアオで開かれていたボアオ・アジアフォーラムで、
著名な経済専門家の胡祖六・春華資本董事長が「次の債務危機の発火点は、
わが祖国の中国ではないかと懸念している」と爆弾発言した。
胡祖六氏は清華大学出身で、米ゴールドマン・サックスや国際通貨基金(IMF)などでも仕事をした
経歴があるだけに、各方面に議論を呼び起こしている。
胡祖六氏は中国で債務危機が発生する理由として
「国内総生産に占める財政の規模は現在、約26%で東南アジア諸国と同じ水準にある。
しかし地方融資平台(地方政府出資の傘下企業)などの債務を含めれば、
実際には35~37%に達している。
しかもこれから社会保障、医療、環境などの分野への財政支出が増えていくのは間違いないので、
そうなると50%に達する可能性も出てくる」と指摘した。
つまりいまは財政状況が比較的良好でも、それが将来まで続くとは限らない、
と警鐘を鳴らしたわけである。
これに対して項懐誠・元財政相は「債務率そのものがそれほど高くないうえ、
債務の95~98%は国内資金からきている」などの理由を挙げて、
それほど危機的な状況ではない、と反論している。
しかも政府は債務問題を極めて重視し、適切に対処している、というのだ。
一方、胡祖六氏に同調する意見も少なくない。
経済情報専門メディア「財新伝媒」の胡舒立総編輯は
「地方政府の債務をもっとコントロールしていかないと、債務危機の潜在的な危険性はある」とみている。
とにかく地方政府の債務規模は統計の透明度が不十分なため、状況がよく把握されていない。
さらに債務規模が増える可能性があると警戒している。
香港中山大学の郎咸平教授のように、「すでに中国の金融危機、銀行危機は爆発している」
と主張する経済学者もいる。
つい最近、あるシンポジウムで同教授は「上場している16の銀行のうち、
10行の純資産利益率が落ち込んでいる。これは異常な事態だ」と語っている。
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中国もやっと現在の状態を否定的な意見が聞こえてくるようになった。。。
これは、予想以上に勇気のいる出来事なのかもしれない。
政府関係者が言うことは、、、信じられない。。。