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独り言

日本はアメリカだったんじゃないか

日本とアメリカに妙に似た所がある。

大陸から多種多様な人が来て、吹き溜まりで社会が出来たという点で共通している。

遺伝子から日本人のルーツを調べていくと、

だいたい8万年前にアフリカから移動してきていることが分かります。

大移動は3回あったということも分かっている。その3回の移動の子孫が全部残っているのが、

日本なのです。

 

今の中国人は北方民族が大部分です。

漢末から随までの大乱の間に、漢民族の9割は消えていると言います。

日本は島国だから、いつの間にか完全に溶けてしまった。

むしろ、本当に混ざって一つに溶けた「人種の坩堝(るつぼ)」が日本のことです。

だから、アメリカというのは日本の非常に古い形と見ることもできます。

 

アメリカは、西海岸にヒスパニックが増えている。ヒスパニックだけではなく、

黒人の地域やピュアな白人の地域というように、モザイクのようになっている。

しかし、不思議と日本人街は消えている。日本人はうまく溶け込んでいる。

他の民族みたいに固まらないんです。

今後アメリカが完全に分離したサラダボール的な住み分けの世界になるのか、

それとも日本のように融合していくのか、その道筋はまだ見えません。

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上記は、養老孟司さんと渡部昇一さんの対談内容の一部。

実に面白い観点ではある。興味が湧く。

 

もうひとつ、

「アメリカは中世抜きで発生した国」という点。

 

アメリカ建国の父となった人達は、皆ピューリタンでした。

彼らは「旧約聖書」を主に読んで、教養としていたのはギリシャ・ローマ文明の知識だった。

だからアメリカの多くの公的な建物もギリシャ・ローマ風に作られていて、

中世のゴシックは建てられていない。

しかし、中世を抜かしたために、抜け落ちたものが二つある。

一つは奴隷制度。もう一つは騎士道。

 

ヨーロッパ中世は千年かけて奴隷をなくしたわけですが、アメリカでは大規模な奴隷制が復活する。

また、騎士道がなくなったっために戦争に対する考え方が変わった。

国際法は元来、騎士道を基にしています。

騎士道で決闘した場合、どちらが良いも悪いももありません。お互いが作法を守れが良い。

ところがアメリカでは、中世が抜けているから、敵を「尊敬するに値するもの」とは考えず、

平等の敵とはみなさないわけです。

 

例えば、ヨーロッパでは機関銃の使用に心理的な抵抗があった。いわば無差別殺人だから。

それを抵抗なく取り入れたのがアメリカ。

つまり、「人間」とは見ていない有色人種を「処理」する発想が根底にはあったのだと。

 

 

あの大東亜戦争時も日本占領時にも、アメリカのいろいろな行いが納得出来る。。。

 

アメリカより日本のほうが「大人」だということなのだろうか。

これも歴史の差(力)なのか?