2012年センバツ甲子園:選手宣誓
主将の阿部翔人が行った選手宣誓は、 部員たちがこの1年間のいろいろな思いを白板に書き込み、
その言葉をまとめて作り上げたものである。
「宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、
いまも当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは 苦しくて辛いことです。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、
その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。
見せましょう、日本の底力、絆を。
我々高校球児が出来ること、それは全力で戦いぬき最期まであきらめないことです。
今、野球が出来ることに感謝し、全身全霊でプレーすることを誓います。
平成24年3月21日、選手代表宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人。」
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何か一つでも目標を追い続けている人達は尊い。
年齢ではない。やり遂げている、やり続けている「心」がある。
その人達が発する言葉には力がある。