菅直人元首相
てっきり、高名な元首相の名前を騙った「なりすまし」の仕業だろうと思っていたら御本人だった。
民主党の菅直人元首相は、自身のブログできのう、参院選で自民党に投票しないよう
「落選運動」を呼びかけた。
特定の党派や候補者をリストアップし、当選を阻止しようとする落選運動は、
ひところ韓国で大いにはやった。13年前の総選挙では、ネットを利用して多くの市民団体が参加し、
かなりの“戦果”を上げた故事がある。
さすがは、韓国に詳しい政治家だけのことはある。
日本でも解禁されたインターネットでの選挙運動を存分に活用すれば、
圧勝が予想される自民党に土壇場で一泡吹かせられると立ち上がったのだろう。
さぞかし元首相が所属する民主党幹部や同党公認候補たちは、
元首相の熱い思いに感涙にむせんでいるはず。
と、思いきやかつて部下だった民主党議員から「残念!やはりあの人はバッジを外して
市民運動に戻るべきだ、即刻!」と強い調子でこきおろされていた。
親の心、子知らず、とはこのことか。
民主党候補がどんな立派な政策を街頭で訴えても通行人は立ち止まらず、
まともに聞いてくれない事実を元首相はよくご存じなのである。
ならば、と安倍晋三首相が配信したメールマガジンの削除を求めて提訴し、
落選運動までして自民党の足を引っ張ろうというのだからご立派というしかない。
6年前の参院選で民主党が勝ちさえしなければ、落選運動の熱き指導者だけでなく、
議員引退後も中国に媚びを売って歩いているあの人も首相になれなかっただろうに、
と身に染みて感じてからでは遅い。
有権者のみなさんには、後悔せぬよう、党と候補者をよく吟味してからの投票をお願いしたい。
ーーー
元々が首相の器ではなく、市民運動家なのだろう。それ以上でもそれ以下でもない。
その市民運動家風情が一国の総理大臣になったことを日本国民は恥じるべき。
成熟した国家・国民ではない。
でも、日本民族は優秀な民族だから、学習をして必ず進化していくことでしょう。