戦略的留学生受け入れ
外国人留学生の受け入れに関する文部科学省の検討会が、
「世界の成長を取り込むための外国人留学生の受け入れ戦略」をまとめた。
世界規模で人材獲得競争が激化する中、東南アジア諸国連合など成長著しい地域から
重点的に優秀な留学生を受け入れ、日本の経済発展につなげるのが狙い。
留学費用を国費で支援する制度を拡充するなどして、2020年をめどに外国人留学生を
30万人まで増やすことを目指す。
外国人留学生を戦略的に受け入れようとする背景には、中国など他国の動向がある。
世界各地に孔子学院など約690校を設立し、中国語の普及に取り組む中国は、
2020年までに50万人の外国人留学生の受け入れを表明。
文科省によると、すでに多くの外国人が中国に留学しており、昨年は計32万8330人。
一方、日本の受け入れは計13万7756人で、2倍以上の開きがある。
また総数では計6万587人と日本の半分程度の韓国も、インド、ロシア、アフリカ諸国の
成長地域に限れば計1834人で、同地域から計1980人を受け入れている日本と肩を並べる。
文科省は「外国人留学生の受け入れは、自国の理解者を増やすことで国益に直結する。
日本が後れをとっているという感は否めない」と危機感を示す。
受け入れ戦略では、外国人留学生を受け入れて成果を期待できる分野に、
工学・医療・法学・農学の4つを設定した。
重点地域には、ASEAN・中央アジア・インドなど南西アジア。
ロシアと独立国家共同体諸国・アフリカ・中東・南米・中東欧・米国の9地域をあげた。
文科省は「民主化が進むミャンマーなどで商法や民法など日本流の法整備が進めば、
日系企業が進出しやすくなる」と説明する。
検討会は留学生を獲得する具体策として、留学費用を国費で支援する制度の拡充を検討。
また、日本語での授業が日本への留学を阻害していることから、
外国語のみで単位や学位が取れるコースの充実や外国人教員の採用を進め、
日本の大学の国際化を進めるとしている。
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ようやく、やっと、日本も「国益」を考えて行動するようになった。素晴らしい!
教育は一石三鳥。いろいろな所で”その”効果が発揮されると思います。
ガンバレ!日本!!!