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独り言

野中広務

日本とロシアが満州や朝鮮半島をめぐり丁々発止の交渉をしていた明治36年の話だ。

ロシア側は突然、朝鮮半島の北緯39度以北を「中立地帯」とする案を示してきた。

一見穏やかで建設的提案に見えるが、日本側は拒否する。  

この時点でロシアは満州への支配を強めていた。

鴨緑江などの川を隔てた朝鮮半島北部を「中立地帯」にしておけば、いずれ手中にできる。

そんな打算が透けて見えてくる。

ロシアが半島を伝って攻め込んでくる恐怖を持つ日本には、とても受け入れられなかった。

 

中国が再度言い始めた尖閣諸島の「棚上げ」もこれによく似ている。

れっきとした日本領である尖閣を強引に棚上げにすれば、

将来の日中、米中の力関係次第では奪えるという計算だろう。

尖閣に領土問題は存在しないとする日本が拒否するのは当然である。  

 

それなのに、その棚上げ論に与する日本の政治家が現れた。

正確には元政治家だろうが、野中広務元官房長官である。

訪問先の北京で中国要人と会談したさい、昭和47年の国交正常化交渉で日中首脳が

尖閣棚上げ」で共通の認識を持ったと、中国側に伝えたという。   

野中氏は当時の田中角栄首相から直接聞いたというが眉唾である。

日本側の外交記録には一切ないという。

公式でない首脳発言だったとしても、首相ともあろう人が軽々にしゃべるとは考えにくい。

ミステリードラマではないが「誰かそのことを証明できますか」と聞きたい。

百歩譲って田中氏がそう語ったとしても、中国要人に「ご注進」することではない。

案の定、中国側は大喜びで国営通信やテレビを通じ、発言を伝えた。

官房長官や自民党幹事長として、国益を守るのに腐心した方ではなかったのか。

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また出た。日本の国益を考慮せず、中国に利用され日本の国益を損ねる「元政治家」

今までにいくら貰っているんだ?どれほどの関係を築かれているのか?

ある意味、中国の日本国内における「ロビー活動」の勝利なのかもしれない。

 

でもね、もう何をやってもダメだよ。

真の日本人は本当のことを知っちゃってる。史実も勉強している。

 

戦後約70年で、何が真実で何が虚実なのか日本人が気づき始めている。

真実は一つしかないから、当然の回避といえるけど。

日本国内はこれでも良いけど、国際社会では訴えていかないとね。

ある意味、中国や韓国を見習って。ロビー活動も必要でしょう。